
↑伊勢貞丈の「包結図説再現図集」をもとに折ってみました。
折形の包みの形には、陰陽五行説の考え方がみられます。
天や、天に向かって伸びる木や円柱形(丸きもの)は陽とされ、
地や、地に這って育つ草花や平らな形(平きもの)は 続きを読む →
↑伊勢貞丈の「包結図説再現図集」をもとに折ってみました。
折形の包みの形には、陰陽五行説の考え方がみられます。
天や、天に向かって伸びる木や円柱形(丸きもの)は陽とされ、
地や、地に這って育つ草花や平らな形(平きもの)は 続きを読む →
贈る相手との関係や状況などによって、紙の種類や包みの形が違います。
「真」は最上級の礼を示す相手、「行」は少し目上の相手、
「草」は友人や少し年齢の下の相手に贈るときの基本的な形です。 続きを読む →
今では、簡略化されたデザインで印刷されたものが
熨斗袋や贈答品の包み紙の右上に印刷されていますが、
古来、この熨斗(のし)には、乾燥して薄く伸ばした鮑が使われていました。
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折形礼法につきましては
折形教室で学んだこと、既存の書籍から学んだことを
復習をこめて書いてみたいと思います。
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折形とは、紙幣や贈り物を和紙で包むときの礼法のこと。
折り紙は、折形が遊戯用として派生したものですが
折形は、単に「おり方」ではなく、
その根底に込められている本来の意味を礼法として伝えているものです。
歴史は古く、室町時代に武家故実として確立されました。
江戸時代に、故実家である伊勢貞丈が、
それまで伊勢家に代々お家の秘伝として伝えられてきた作法を
包みの記と結びの記で詳しく伝え、
のちにそれら二つをまとめた『包結図説』によって
一般の民に広められていきました。
明治、大正の初めまでは、「折り目正しさ」や
「相手を思いやる心」「礼の心、感謝」が、根底に込められている折形は
女性の嗜みとして、また一般教養の一つとして学校で教えられていました。
戦後は、徐々に遊戯性のある折り紙のみが広まり
折形は教科書からも消えていきましたが、現在、復元普及されてきています。
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包みには、贈る相手、贈るもの、季節などにより、いろいろな形があり
自然界、生命に対する畏敬の念、相手を想う真心が
美しい「かたち」としてあらわれています。
そこが魅力です^^