父が他界した折、特別信仰している宗教はないのですが
セレモニーの一環として納棺の儀、旅支度というものに立ち会いました。
清められた父のからだに、丁寧に、丁寧に
親族一人一人が、足袋、脚絆、手甲などをつけていくその場は、
とても神聖で美しい空間でした。
命とは、ほんとうは、
生ある間、向かい合ったもう一つの命のために、
あらゆる姿を通して、あるべき姿を示してくれる、
とても、とても尊い存在なのだと、あらためて思いました。
父もその一つの大切な命でした。
純粋に、純粋に、「感謝」がこころの中に響き渡る中
命の源へとおくり出しました。